十六夜感想記~中身はない~

主に舞台の感想などをつらつらと書いてます。

イケメン戦国 THE STAGE 織田軍vs“海賊”毛利元就編

千秋楽おめでとうございます。

前楽がとれたので、タイトル通り観てきました。感想やら感じたことを書いていきたいと思います。




あらすじ

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京都への旅行中、『水崎舞』は雷に打たれる。
目を開けるとそこは、本能寺の変の真っ只中で……?
「貴様、天下人の女になる気はないか?」
命を救ったことで織田信長に気に入られてしまった舞は、彼の傍に仕えることに……!?
突如始まった戦国ライフ――豊臣秀吉徳川家康伊達政宗石田三成……
歴史に名を残す武将たちに囲まれて、舞は信長の城・安土城で暮らし始めた。

時同じくして、貿易商を名乗る『松寿丸』が安土にやってくる。
信長のもとで天下統一の手助けをしたいと願う松寿丸は、織田軍に受け入れられた。
しかし、全ては嘘……
松寿丸の正体は――海賊衆を従え、謀神の異名を持つ戦国武将『毛利元就』だった。
懐に潜り込んだ松寿丸こと元就は、武将たちの信用を得て、さらなる謀略を重ねようとする。

淡々と進められていく内部崩壊の策、だが舞の存在が全てを狂わせる。
「一番の障害はあの女だったか……」
乱世で自分らしく生き抜いていく舞は、やがて――織田軍の武将たちにとっても、元就にとっても目の離せない存在になっていく。

元就の描いた全滅のシナリオを前に、織田軍の絆が今、試される……

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設定としてはヒロインが異世界へ飛ばされる話のようですね。ゲームあるあるですね。今回のイケ戦はノー履修で観てみることにしてみました。




客入り音楽がちょっと海賊っぽい。“海賊”毛利元就と書いてあるだけあって、意識しているのかもしれないです。左右に火が灯っているのも雰囲気を出しています。


さて、始まりました。

感じたのはステージが小さいこと。キャストはアンサンブル含めて20名です。5~6人が殺陣をしたら満員電車みたいにいっぱいいっぱい。だからなのか、刀を刺す、抜くがちょっと物足りなく感じました。ステージが小さいから、怪我が出ないようにの配慮なのかなと思います。

驚いたのが、opとedがあってキャストが踊ります。



……狭いだろ!!?



ちょっと流石にこの演出は無理あったんじゃないかな、ってヒヤヒヤしました。サンシャイン劇場くらいの広さなら、20人が踊ってもそれだけの広さはあります。

博品館劇場のステージで踊るのはちと挑戦しすぎたんじゃないかな。
音量ももうちょっと考えて!!小さいところとか、大きいところがあって耳が痛いよ!!
ラストの殺陣のところで主題歌かかるから、集中できないよ!!


ぶっちゃけた話、舞台装置の高さも低いから迫力が半減。私の目が肥えてしまったのかもしれないですね。

もちろん、キャストさんは一生懸命演じていらっしゃるので見応えはあります。

広さがあればもっと良い殺陣が観れたんだろうなあ!勿体ないよ!!

話が進んでいく中で、ヒロインである舞の心情があっちこっちいったりし過ぎかな。

私は戦う女の子が好きなので、まず戦えない時点で萎えてしまいました。ゲームが好きな方ごめんなさい。守られるだけの女の子ってなんかだめなんです。私が戦ってあの人を守る!!ぐらいの女の子が好きなのは性癖なのです。


話は戻って。戦国時代に飛ばされた舞は織田軍の世話役として毛利攻めに加わります。
無鉄砲で相手を信じるのはヒロインの王道なんですね。その無鉄砲さは嫌いじゃない。

けれども。途中でいらいらしてしまい、二時間は長いと感じてしまいました。

それは舞が途中で毛利軍に行くからです。
毛利の水軍の部下に襲われかけて、毛利から「俺の物になります」と言ったら助けてやるぜ?と言われた舞は「あなたの物にしてください」と言います。

萎えました。

舞は平成の世で戦いを知らずに育ったから、仕方のないことかもしれない。
 
でも、舞が「何かしたいの!!」と言う度にそれが勘違いなんだよ、と突っ込みたくなります。

戦えない女の子あるあるです。

何もできないのに「何かしたいよ」と言う。それが足手まといだと知らないで。

ラストのところでも「元就さんには理由があるんです!!」って庇うけどね、それしたらその世界の歴史変わっちゃうでしょう!!?

甘い……甘すぎる。政宗様がお前が優しすぎると言ったのがそれですね。

所詮は篭の中の鳥。

軽々しく「戦国ライフも慣れれば楽しい」とか言わないで。

話題反れてすみません。

各キャラクターについても少しだけ。

・信長様
カリスマ性がすごくある。仲間や部下に優しい。

政宗
かわいい。世の中の人が想像する政宗様像。お鍋持ってるのがすごくかわいい。剣を二振り使う殺陣がとてもかっこいい。

・光秀くん
単独行動はお手のもの。それも汚れ役はぜんぶ背負って、信長様のために任務を全うしようとする。お前ってやつは!!
二丁拳銃(というか片方はライフル?)ご馳走さまでした。一番好きになった。

・家康くん
小狐丸と大倶利伽羅を足して2で割った感じ。「馴れ合わない」って言っていたのにデレるの早すぎだよ。わんこタイプ。

・秀吉くん
ヤンキーって感じ。頭より先に体が動くタイプ。光秀の言うことにかりかりしちゃうのに「あいつは信頼できないが信用はできる」とか言って、なんだかんだ光秀大好きマン。狼タイプ。

・三成くん
僕っ子。腹黒くない三成でした。この中で末っ子タイプ。芯は強いと思う。猫ちゃんタイプ。

・元就さん
こうじろうと出来ている、と感じたのは私だけ?部下の海賊全員抱いてるでしょ?と思っちゃう。

顕如
信長様大好きマン。信長様を倒そうとしていたのは、同胞を失った悲しみからなんだろうな。憎しみって言うより、信長様に向かう矢印がすごく大きい。
アーマを履修していたこともあって、「一向衆がこーふくだー、全面こーふくだー」の歌が頭の中で流れちゃいました。



総括するとですね、


信長様がヒロインですね!!!!!

みんな信長様大好き過ぎてました。仲間の武将はもちろんのこと、顕如や元就も「信長ぁ!」ですからね。信長様モテモテすぎる。

政宗様と光秀くんと元就は安定感があって流石でした。動ける方たちなので、殺陣がほどほどだったのが本当に悔やまれます。



推しは動けるから、今後はストレートな舞台にも出てほしいですね。



そうそう、最後に一つだけよろしいですか?


白髪のキャラクター大杉!!!