十六夜感想記~中身はない~

主に舞台の感想などをつらつらと書いてます。

メサイア暁についてつらつらと

メサイア悠久が始まった。私的にはあまり実感がない。何故なら、暁と極夜で頭を鈍器で殴られたような感覚になったからだ。
深紅も極夜も私は認めてなどいない。

初期から引っ張ってきた三栖をあのような結末にしたとも許せないでいる。

悠久が始まったので、暁の感想を綴っていこうと思う。肯定的ではないゆえに、この文面で無理だと感じたら読まないことをすすめる。


【有賀と加々美に感じた違和感】

暁で、加々美がやたらと間宮を気にしているのが気になった。有賀はあのことを受け入れて(と言うか間宮と溶け込んでいると言った方が良いのかもしれない)いるのに、いまだ加々美が気にするのは何故なのか。

と言うか、もう間宮を眠らせてやってくれ。

いつまで引っ張るのだろう。

なぜ、ここにきてまで名前を出すのか。ここでまず怒りが沸いた。加々美よ、ここまできたのだから有賀を信じろよ。

あと。有賀が加々美を撃たなかったこと。
鋼のことが甦ってしまい、正直有賀にむかついた。怒られるかもしれないが、あそこで加々美を撃ち、メサイアを殺し有賀には更なる絶望を味わってほしかった。



次いで加々美が有賀を「涼」と呼んだこと。

有賀が加々美を「いつき」と呼ぶのはまだわかる。

しかし、伏線なしにいきなり加々美が「涼」と呼んだことで「ふっざけんな」という気持ちになった。

下の名前を呼べば距離が縮まったと思うのは浅はかではないか。

漆黒の颯真や柊介のような紆余曲折を経てからの名前呼びはわかるが、今回は唐突だ。

ここで「は?」となってしまった。

そこからもう暁の記憶はない。記憶喪失といってもいい。

終わったあと、手のひらには爪の跡がくっきりと残っていた。

こんなにも怒りに満ちた観劇は初めてだった。


ああ、そうか。


ここにはもう、私の追ってきたメサイアはないのだという考えに至った。
私は夜を越えられなかった。夜は永遠に空けない。
鋼が、私の中で最高で、前に進めていないのは私だ。

はっきり言って、悠久を見る自信はない。


あと、有賀に一言言わせてほしい。


「大事なものは失ってからじゃ遅いんだよ」


頼むから、間宮の分まで生き抜いてほしい。

おじさんとの約束だ。